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「フリーランスエンジニアの年収って実際いくらなの?」——独立を検討しているエンジニアが最も気になる疑問のひとつです。
SEねぐです。SIerに5年間勤務した後、フリーランスとして独立して現在3年目です。今回は年収の実数字をそのまま公開します。結論から言うと、会社員時代の年収400万円台から、3年目で1,060万円(見込み)まで増えました。ただし、額面の増加がそのまま手取りに反映されるわけではありません。税金・保険料の実態も含めて正直にお伝えします。

- 会社員時代とフリーランス3年間の年収推移(実数字)
- 単価がどのように上がっていったか——交渉の回数と幅
- 税金・保険料の実態——手取りは思ったより少ない理由
- 年収が増えて生活が変わったこと
- 単価を上げるためにやってきたこと・交渉のタイミング
- フリーランスエンジニアの年収1,000万は現実的か
会社員とフリーランスの年収比較——400万から1,060万になるまでの3年間
まず数字をそのまま公開します。
| 時期 | 年収(額面) | 単価の変化 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 会社員時代(SIer5年) | 400万〜450万円 | — | 年功序列・残業代込み |
| フリーランス1年目 | 約800万円 | 参画後4ヶ月で+2万円 | 独立初年度・同案件継続 |
| フリーランス2年目 | 約900万円 | +3万円(累計+5万円) | 単価交渉2回目成功・副業収入あり |
| フリーランス3年目 | 約1,060万円(推定) | +16万円 | 大幅単価アップを実現 |
会社員時代の年収と比べると、3年目には約2.5倍になっています。会社員時代は評価されていても年収が大きく上がることはなく、年功序列の構造の中では成果が収入に直結しませんでした。フリーランスになってからは単価交渉を積み重ねた結果が、この数字に表れています。
ただし、この額面の数字がそのまま手取りになるわけではありません。フリーランスには会社員と異なる税金・社会保険の負担があります。次で詳しく解説します。
税金・保険料の実態——手取りは思ったより少ない
フリーランスになって最も想定外だったのが、税金と保険料の高さです。
会社員時代は社会保険料を会社と折半していましたが、フリーランスになると全額自己負担になります。国民健康保険料は前年の所得に応じて計算されるため、収入が増えるほど保険料も上がります。私の場合、保険料の負担が会社員時代の約2倍になりました。さらに国民年金・所得税・住民税・個人事業税が加わるため、収入が増えた分だけ税金の絶対額も大きく増えます。
年収1,000万円のフリーランスエンジニアの場合、税金・社会保険料の合計は経費の額によって大きく変わりますが、おおよそ200〜300万円以上になるケースが多いです。手取りベースで考えると、額面の6〜7割程度になる場合もあります。会社員時代との手取り比較では、額面ほどの差がないケースもあるため、独立前に試算しておくことが重要です。
一方でメリットもあります。会社員時代には自分の判断でできなかった経費計上が可能になります。業務で使うPC・書籍・通信費・交通費などを経費として計上することで、課税対象となる所得を減らせます。ただし、経費計上や控除の漏れがあると大きく損をします。私も1年目の確定申告で想定外の出費を経験しました。
- 国民健康保険料が会社員時代の約2倍になった
- 収入が増えるほど税金の絶対額も増える——年収1,000万超えると実感が大きい
- 経費計上・控除の漏れは直接損に直結する。1年目は特に注意が必要
- 確定申告を甘く見ると、まとめて納税する3月に資金が足りなくなるリスクがある
確定申告で実際に20万円の誤算をした体験談はこちらの記事で詳しく解説しています。独立前に必ず読んでおくことをおすすめします。
単価を上げるためにやってきたこと——交渉のタイミングと実績の整理方法
3年間で単価を累計21万円引き上げられた理由は、日常の行動と交渉のタイミングの2つに集約されます。
日常の行動で意識してきたこと
会議では率先して発言し、意見や質問を積極的に出すようにしていました。わからないことは正直に「わからない」と言い、その上で自分なりに調べて次の会議までに答えを持っていく姿勢を続けました。顧客が次に何を求めているかを考えて、依頼される前に資料を準備することも習慣にしています。また開発対象のシステムの業務要件を深く理解することで、技術的な提案だけでなく業務視点での提案もできるようになりました。これらの積み重ねが「この人に頼みたい」という評価につながり、単価交渉の土台になりました。
単価交渉のタイミングと進め方
単価交渉で最も重要なのはタイミングです。顧客が予算を確保する数ヶ月前に動くことが鉄則です。予算が確定した後に交渉しても「今期の予算はもう決まっている」と言われてしまいます。次年度の予算編成が始まる前——多くの場合、年度末の3〜4ヶ月前——に交渉の意思を示すことで、予算に組み込んでもらいやすくなります。
交渉の進め方はエージェント経由で、実績を以下の5つの軸に整理してメールで送付しました。
- 品質:リリース後の致命的なバグゼロ・安定稼働の実績
- コミュニケーション:顧客との認識合わせの徹底・早期の問題共有
- 役割:プログラマー・テスター・設計・プロジェクトリードを並行でこなした実績
- スキルアップ:顧客専用ツールの自主習得・小規模案件なら上流〜下流を1人で対応できるレベルに到達
- 周りからの評価:複数の関係者から「一緒に働きやすい」という評価を獲得
単価アップの詳細な交渉術と具体的な進め方はこちらの記事でまとめています。
収入が増えて生活が変わったこと——投資3万から15万・家族旅行・お金の使い方
年収が増えたことで、生活の様々な場面が変わりました。
最も大きな変化は投資に回せる金額です。会社員時代はNISAへの月3万円積立が精一杯でしたが、1年目に5万円・現在は月15万円まで増やすことができました。FANG+・S&P500・一歩先いくUSテックなどに分散投資しており、現在の評価額は約500万円です。FIRE目標に向けた資産形成のペースが会社員時代とは比べものにならないくらい加速しました。
日常生活でも変化があります。ランチで値段を気にして妥協することがなくなりました。家族旅行の回数が増え、旅行先や宿のランクも以前より上げられるようになりました。洋服や日用品も「安いもの」より「高くて長く使えるもの」を選ぶようになり、結果的にコスパが良くなっています。美容に使うお金も増え、自己投資への意識が変わりました。
収入が増えると「値段で妥協する」という判断が減り、時間とお金の使い方の質が上がります。この変化は数字には表れにくいですが、日々の満足度に大きく影響しています。
フリーランスエンジニアの年収1,000万は現実的か——3年間の推移から考える
「フリーランスエンジニアで年収1,000万円は現実的か」という疑問に、自分の体験から正直に答えます。
結論は「スキルと交渉力があれば現実的なラインです。ただし誰でも達成できるわけではありません」。私の場合、SIerで5年間プログラマー・SE・テスター・PL・メンバー管理まで幅広いポジションを経験し、顧客対応・プロジェクト管理の実務を積んだ上で独立しました。この土台があったからこそ、独立1年目から高単価案件に参画でき、交渉を重ねて1,000万円を超えることができました。
一方で正直な課題もあります。収入源を増やすことが思ったより難しいです。本業の案件以外に副業として数時間単位で参画できる案件がなかなか見つからず、収入の柱が本業案件1本になりがちです。年収1,000万円を超えても「もう1本の収入源」を作ることは、フリーランス3年目の現在も課題として残っています。
- 会社員時代に複数ポジション(開発・設計・PL等)の実務経験を積んでいること
- 顧客対応・コミュニケーション能力が技術力と同等以上にあること
- 単価交渉を恐れず、タイミングと実績整理を徹底して繰り返すこと
- 長期継続案件で信頼を積み上げ「欠かせない存在」のポジションを作ること
- 税金・保険料の負担を見越した上で、手取りベースで目標設定すること
案件探しにはエージェントの活用が不可欠です。自分のスキルと単価水準に合った案件を効率よく見つけるためのエージェント選びの基準は、こちらの記事でまとめています。
- 会社員時代400万円台→フリーランス3年目で1,060万円(推定)。単価交渉を4回重ねた結果
- 額面の増加がそのまま手取りに反映されるわけではない。保険料は会社員時代の約2倍・税金の絶対額も大きく増える
- 単価交渉は「顧客の予算確保の数ヶ月前」に動くことが鉄則。実績は5つの軸(品質・コミュ・役割・スキルアップ・評価)で整理する
- 収入増で投資額が月3万→15万に増加。日常の判断の質も変わった
- 年収1,000万は実務経験・交渉力・長期継続の3つが揃えば現実的なライン。収入源を複数持つことは今も課題
フリーランスエンジニアの年収は、スキルと行動次第で会社員時代の2倍以上も現実的です。ただし税金・保険料の負担を理解した上で手取りベースで計画することが、独立後に後悔しないための第一歩です。
フリーランスエンジニアに少しでも興味がある人は以下リンクより無料相談出来ます。自分はフリーランスとして働けるか?案件を獲得出来るか?相談してみてはいかがでしょうか。
※本記事は個人の体験談をもとにしています。年収・単価は案件・スキル・交渉力・市場環境によって大きく異なります。将来の収入を保証するものではありません。


