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フリーランスエンジニアの確定申告、2年目に変えたこと|1年目の20万円の誤算から学んだ税金の先取り貯金

2026年7月11日

フリーランス1年目の確定申告では、想定していなかった税金・保険料の負担に20万円の誤算をしました。同じ失敗を繰り返さないために、2年目から具体的に何を変えたのかを正直にお伝えします。

SEねぐです。フリーランスSE3年目。2年目以降は支出の一覧化と税金の先取り貯金という2つを変えたことで、納税時の資金繰りに余裕が持てるようになりました。確定申告の作業そのものを効率化したというより、お金の見積もり方・貯め方を変えた話です。

フリーランスエンジニアの確定申告、2年目に変えたこと
この記事でわかること
  • 1年目の20万円の誤算の概要
  • フリーランスが見積もっておくべき税金・保険料の種類と納付タイミング
  • 2年目に変えたこと①:1年目の税金・保険料・支出をExcelで一覧化
  • 2年目に変えたこと②:税金を多めに見積もって先取り貯金
  • 結果、納税時にどう変わったか

1年目の確定申告で何を失敗したか

会社員時代は年末調整を記入するだけで済んでいましたが、フリーランスになると経費の管理・所得の計算・税金や保険料の見積もりまで全て自分で行う必要があります。1年目はこの感覚がつかめておらず、想定していなかった税金・保険料の負担で20万円の誤算をしました。

会社員であれば天引きされる仕組みがあるため、税金や保険料の金額を意識する機会はほとんどありません。フリーランスになると、その天引きの仕組みがなくなる一方で、確定申告で算出される税額は前年の所得をもとに後から請求される形になります。1年目はこの「後払い」の感覚を甘く見ており、納税のタイミングで手元の資金が足りなくなるという事態を経験しました。

この経験から、2年目は「確定申告のテクニック」を学ぶよりも、お金の流れを正確に把握して見積もり精度を上げることに重点を置きました。

フリーランスが見積もっておくべき税金・保険料の種類

1年目に誤算が起きやすいのは、フリーランスが納める税金・保険料が会社員時代よりも種類が多く、納付のタイミングもバラバラだからです。代表的なものを整理すると、次のようになります。

フリーランスが負担する主な税金・保険料
  • 所得税:確定申告で精算し、3月に納付する(前年所得に対して課税)
  • 住民税:前年の所得をもとに翌年6月以降に課税される(普通徴収の場合は年4回払い)
  • 個人事業税:所得が一定額を超える業種で発生し、8月・11月頃に納付通知が届く
  • 国民健康保険料:前年所得をもとに計算され、市区町村から毎年6月頃に通知が届く
  • 国民年金保険料:定額制だが、付加年金や前納割引などの選択肢がある

会社員時代はこれらすべてが給与から天引きされていたため、納税額を意識する機会がほとんどありません。フリーランスになると、所得税は確定申告のタイミングでまとめて精算する一方、住民税・個人事業税・国民健康保険料は前年の所得をもとに翌年に課税される「後払い」の仕組みになっています。つまり、独立1年目で所得が大きく増えた人ほど、2年目に納める税金・保険料の負担が重くなりやすいという構造があります。1年目の私はこの仕組みを十分に理解しておらず、2年目に届いた納付書の金額に驚いた、というのが正直なところです。

当時の詳しい経緯はこちらの記事で公開しています。

2年目にやったこと①:1年目の支出をExcelで一覧化

まず取り組んだのが、1年目の税金・保険料、そして月々の支出をすべてExcelの一覧にまとめることです。分類は次のような項目に分けました。

支出の分類項目

家/公共費/通信費/貯金/習い事/車/生活費/娯楽/飲食/交通費/税金/保険/NISA

1年目は「なんとなく支出を把握している」だけで、実際にいくら使っているかを正確に数字で見たことがありませんでした。一覧化してみて意外だったのは、貯金をしているつもりでも、子どもの急な出費を貯金から取り崩していたことです。「貯金できている」と思い込んでいた金額が、実際には目減りしていたという事実に気づけたのは大きな収穫でした。

子どもがいる家庭では、急な発熱での通院費や、保育園・学校関連の予期しない出費が定期的に発生します。これらを「貯金から払えばいい」という感覚で済ませていると、いざ確定申告のタイミングで税金用の資金を確保しようとしたときに、思ったより貯金が残っていないという状況に陥ります。一覧化して初めて、こうした見えにくい支出の流れが可視化されました。

支出を項目別に可視化したことで、どこにお金が流れているのかが一目でわかるようになり、翌年の税金や保険料を見積もる際の土台になりました。

2年目にやったこと②:税金を多めに見積もり、先取り貯金

支出の一覧化と並行して行ったのが、2年目の単価アップも考慮して税金を多めに見積もり、先取りで貯金しておくことです。

具体的には、各税金(所得税・住民税・事業税など)に対して、それぞれプラス2〜5万円程度多めになるように見積もりました。単価が上がれば税額も上がるのは当然ですが、1年目はこの「上がり幅」を甘く見ていたため、2年目は保守的に多めに見積もる方針に変えています。

税額を見積もる一般的な方法としては、前年の確定申告書に記載された所得税額・住民税額をベースに、当年の売上の伸び率を掛け合わせて概算する方法がよく使われます。例えば前年より売上が10%増えていれば、税額もおおよそ同程度増えると仮定して多めに見積もっておく、という考え方です。ただし所得税は累進課税のため、所得が増えるほど税率が上がる区分に入ることもあり、単純な比例計算だと見積もりが不足するケースがあります。だからこそ、私は売上の伸び率に加えて、さらに2〜5万円の余裕を上乗せするようにしています。

先取り貯金のやり方はシンプルで、毎月の給与日(売上の入金日)に一定額を貯金用・税金用の口座へ先に移すようにしています。手元にお金が残っているとつい使ってしまうため、先に分けてしまうことで強制的に確保する仕組みにしました。

この仕組みのポイントは、税金専用の口座を生活用の口座と完全に分けていることです。同じ口座に入れていると、生活費が足りなくなったときについ税金用の資金に手を出してしまいます。物理的に口座を分けておくことで、「このお金は最初からないもの」として扱えるようになり、結果的に使い込みを防げています。

なお、所得税には前年の納税額が一定以上になると発生する「予定納税」という制度もあります。これは当年の所得税の一部を7月・11月に前払いする仕組みで、対象になると確定申告の時期以外にも納税のタイミングが発生します。該当するかどうかは税務署からの通知で把握できますが、こうした制度があることを知っておくだけでも、年間の資金繰りの見通しが立てやすくなります。

この2つを変えた結果どうなったか

支出の一覧化と税金の先取り貯金、この2つを変えたことで、2年目の納税時には1年目とは全く違う心境で迎えることができました。

一番大きな変化は、税金を分割払いではなく一括(全納)で払えるようになったことです。1年目は手元の資金繰りに余裕がなく分割を選びましたが、2年目は先取りで確保していた分があったため、まとめて払っても生活に支障が出ませんでした。分割払いには利子がかかる場合もあるため、一括で払えること自体が地味ですが確実なメリットだと感じています。

確定申告そのものの作業時間が劇的に減ったわけではありませんが、「納税のタイミングでお金が足りるか」という不安がなくなったことで、精神的な負担は大きく軽減されました。1年目は通帳の残高を見るたびに税金のことが頭をよぎっていましたが、2年目はあらかじめ確保してある分があるという安心感のおかげで、本業の案件に集中しやすくなったと感じています。

これからフリーランスになる人・1年目の人へ

1年目から完璧な資金管理ができる人は少ないと思います。私自身、1年目は20万円の誤算をしましたが、その経験があったからこそ2年目に何を変えるべきかが明確になりました。

もし1年目で想定外の出費に焦った経験があるなら、まずは支出を項目別に一覧化してみることをおすすめします。漠然とした不安は、数字にして可視化するだけでかなり軽くなります。そのうえで、翌年の税金は楽観的に見積もらず、多少多めに確保しておく。この2つだけでも、資金繰りの安心感は大きく変わるはずです。

大切なのは、完璧な仕組みを最初から作ろうとしないことです。私自身、2年目に変えたのはExcelで支出を分類することと、口座を分けて先取りで貯金することの2つだけでした。特別な会計知識やツールがなくても、誰でも今日から始められる方法です。失敗を糧にして、できることから一つずつ改善していけば十分間に合います。

確定申告というと身構えてしまいがちですが、結局のところ大事なのは申告作業のテクニックよりも、日々のお金の流れを把握しておくことだと、3年間フリーランスを続けてあらためて感じています。

生活防衛費の考え方とあわせて読んでおくと、より資金管理の全体像がつかみやすくなります。

まとめ

確定申告の負担を減らす方法は、申告作業そのものを効率化することだけではありません。私の場合は、1年目の支出を一覧化して実態を把握し、2年目の税金を多めに見積もって先取り貯金することで、納税を一括で払えるだけの余裕を作れるようになりました。1年目に失敗しても、2年目に立て直せば十分間に合います。

※本記事は個人の体験談をもとにしています。税金・保険料の制度や金額は年度や個人の状況によって異なります。詳細は税理士または税務署にご確認ください。

  • この記事を書いた人
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SEねぐ

SE歴8年のフリーランスエンジニア。

本業の単価アップ → 副業 → NISA投資で資産形成中。
旧NISAから約5年間投資を継続し、
累計投資357万円 → 評価額551万円を運用中。(2026/7 時点)

このブログでは、
 「エンジニアの収入を伸ばす方法」
「副業・ホームページ制作」
「NISA・資産形成」
などを実体験ベースで発信しています。

【保有資格】
・ORACLE MASTER Silver DBA 2019
・ORACLE MASTER Gold DBA 2019
・Python3エンジニア認定基礎試験
・AWS CLF
・AWS SAA
・AWS SOA

●note:
https://note.com/se_negu

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