「フリーランスになれば自由な時間が増える——本当にそうなのか」独立を検討していると、一度は気になるポイントです。
SEねぐです。フリーランスSE3年目。今回は実際の平日スケジュールをそのまま公開します。結論から言うと、一日のスケジュール自体は会社員時代と大きくは変わっていません。でも時間への意識と自由度は確実に変わりました。何が変わって何が変わらなかったのか、正直に話します。

- フリーランスSE3年目の平日スケジュール(タイムライン公開)
- 会社員時代との比較——変わったこと・変わらなかったこと
- 最も変わったのはスケジュールではなく「時間への意識」だった話
- 在宅勤務の日と常駐の日のスケジュールの違い
- 一日をコントロールするためにやっていること・失敗したこと
フリーランスSE3年目の平日スケジュール(タイムライン公開)
まず現在の平日の一日をそのまま公開します。在宅勤務ではなく現場常駐の日のスケジュールです。
| 時間帯 | 行動 |
|---|---|
| 5時30〜6時 | 起床・朝のランニング |
| 7時30分 | 通勤開始 |
| 8時30分 | 業務開始・朝のタスク整理 |
| 12時 | 昼休み・散歩で気分転換 |
| 13時 | 業務再開 |
| 17時30分 | 終業 |
| 18時30分 | 帰宅 |
| 19時 | 子供とご飯・お風呂・寝かしつけ |
| 20時 | ブログ作業・副業 |
| 23時 | 就寝 |
見てわかる通り、始業・終業の時間は会社員時代とほぼ同じです。「フリーランスになると昼過ぎに起きて好きな時間に働く」というイメージとはかなり違うと思います。常駐案件の場合、現場の勤務時間に合わせて動くのが基本です。自由度が上がるのは「残業をしない選択ができる」「休みのタイミングを自分で決められる」という点であって、基本的な時間軸はむしろ会社員時代と変わりません。
在宅勤務の日は通勤の7時30分〜8時30分の時間がそのまま浮きます。私の場合この時間を子供との朝の時間や読書に充てています。タイムラインの枠組みは同じでも、在宅か常駐かで朝と夜の使い方が変わる、というのがフリーランスならではの調整のしやすさです。
会社員時代との比較——変わったこと・変わらなかったこと
会社員時代と現在のスケジュールを比較すると、数字の上ではこうなります。
| 項目 | 会社員時代 | フリーランス現在 |
|---|---|---|
| 起床時間 | 5時30〜6時 | 5時30〜6時(変わらず) |
| 通勤時間 | 片道約1時間 | 片道約1時間(常駐日) |
| 業務時間 | 8時30分〜17時30分 | 8時30分〜17時30分(変わらず) |
| 残業 | 月平均約20時間 | ほぼゼロ |
| 在宅勤務 | 週2日程度 | 週2〜3日 |
| 帰宅後の時間 | 残業で消えることも多かった | 子育て・副業に安定して使える |
スケジュールの枠組みそのものは、会社員時代からほぼ変わっていません。大きく変わったのは残業がほぼゼロになったこと、その分の時間が子育てや副業に安定して使えるようになったことです。月20時間の残業がなくなっただけで、平日の夜の使い方は大きく変わりました。
「フリーランスになると時間が増える」は正確ではなく、「残業という強制的な時間消費がなくなる」が正確な表現です。時間の総量が増えるというより、自分でコントロールできる時間の割合が増えるということです。
最も変わったのはスケジュールではなく「時間への意識」だった
数字やスケジュールの変化より、実感として大きかったのは時間への意識の変化でした。
まず健康への意識が変わりました。フリーランスは病気になると収入が直接止まります。会社員のような有給休暇の仕組みがないため、体を壊すことのリスクが会社員時代より格段に大きいです。その危機感から、朝のランニングを習慣にし、食事でサラダを意識的に摂るようにし、睡眠時間を削らないルールを自分に課しました。会社員時代は「少し無理しても有給がある」という安心感がありましたが、今はその安心感がない分、日常の健康管理に使う時間と意識が増えました。
もう一つ大きく変わったのは、時間の使い方の基準です。会社員時代は「自分がどれだけ成長したか」「上司からどう評価されるか」が行動の基準になりがちでした。フリーランスにはボーナスも昇格もありません。そのため、自然と「この時間を使って顧客にどんな価値を提供できるか」という基準に変わりました。
自己満足のためではなく、目に見える成果として顧客に伝わる仕事をする。その積み重ねが「この人ともっと仕事をしたい」という評価につながり、案件継続・単価アップという形で返ってきます。時間の使い方の基準が「自分軸」から「顧客軸」に変わったことが、フリーランス3年間で最も大きな意識の変化です。
時間への意識が変わった結果、会社員時代にはできなかった使い方もできるようになりました。有給日数を気にせず稼働時間の合計を満たせば休める仕組みのため、平日に長期休暇を取って海外旅行に行くことも現実になっています。混雑した週末を避けて動けるのも、時間の自由度が上がった実感のひとつです。
- 病気=収入ストップ。健康管理が「やること」から「やらなければいけないこと」に変わった
- 評価の基準が「自己成長・上司の評価」から「顧客への価値提供」に変わった
- 残業という強制消費がなくなった分、時間の使い道を自分で決める責任が増えた
在宅勤務の日と常駐の日——スケジュールの違いと使い分け
現在は週2〜3日を在宅勤務で働いています。在宅の日と常駐の日では、一日の流れがやや変わります。
最も大きな違いは通勤時間です。常駐の日は片道約1時間の通勤が発生しますが、在宅の日はその時間が丸ごと浮きます。この浮いた通勤時間は、子供との遊びや読書・ブログ作業の前倒しなど、今しかできないことや自分のやりたいことに充てています。子供の成長は待ってくれないので、平日の昼間に少しでも関われる時間が増えたことは、フリーランスになってよかったと感じる場面の一つです。
一方で在宅勤務には難しさもあります。直接顧客と顔を合わせられないため、認識のズレが発生しやすくなります。その対策として、在宅の日は積極的にWeb会議を設定するようにしています。口頭だけで伝えるより、画面共有しながら資料を見せた方が認識を合わせやすいため、会議前の資料準備を常駐の日より入念に行っています。
手間に感じる時もありますが、認識のズレを後から修正する手戻り作業の方がよほど時間を消費します。在宅勤務の日ほど事前の準備と確認を丁寧にすることが、結果的に一日のスケジュールを乱さない最短ルートになっています。
案件の継続と現場での立ち回りについては、こちらの記事で詳しくまとめています。
フリーランスエンジニアが契約更新され続ける理由|2年半継続の実録
一日をコントロールするためにやっていること——うまくいったこと・失敗したこと
スケジュール管理で意識していることと、実際にうまくいったこと・失敗したことを正直に話します。
毎朝業務を始める前に、その日のタスクを3つに分類しています。「やらなくてはいけないこと」「やりたいこと」「やらなくていいこと」の3つです。やらなくてはいけないことはリマインダーをセットするかOutlookのスケジュールに入れることで、作業の漏れや遅延を防いでいます。この習慣は3年間続けており、締め切り直前に慌てるケースはほぼなくなりました。
一方で失敗していることも正直に言います。「やりたいこと」は後回しにしやすいです。「明日でもいいか」と先送りにしていると、気づけば何週間も手をつけていないことがあります。副業のブログ作業や技術的な自己投資がこれに当たります。重要だとわかっていても、緊急でないため後回しにしてしまうのは今でも課題です。
もう一つは、スケジュール管理に縛られすぎることです。タスクを細かく設定しすぎると「この時間内に終わらせなければ」というプレッシャーが生まれ、焦りから作業の品質が落ちる場面があります。スケジュール管理はあくまで「漏れをなくすためのツール」であって、効率を上げるためのものです。管理自体が目的になると本末転倒になります。
- 「やりたいこと」は緊急度が低いため「明日でもいっか」と先送りにしてしまう
- タスクを細かく設定しすぎて、時間内に終わらせることが目的になり品質が落ちる
会社員とフリーランスで時間の使い方がどう変わるかの詳細は、こちらの記事で比較しています。独立を検討している方は判断材料として参考にしてください。
- フリーランスSE3年目の一日は、会社員時代とスケジュールの枠組みはほぼ変わっていない
- 最も変わったのは「残業がほぼゼロになったこと」。月20時間分の時間が子育て・副業に使えるようになった
- 時間への意識が変わった。健康管理の優先度が上がり、時間の使い方の基準が「顧客への価値提供」になった
- 在宅勤務の日は通勤時間が浮く一方、認識ズレを防ぐための事前準備が増える
- 朝のタスク3分類(やること・やりたいこと・やらなくていいこと)が作業漏れを防ぐ。ただし先送りとスケジュール縛られすぎは今でも課題
フリーランスの一日は劇的には変わりません。でも残業という強制消費がなくなり、時間の使い道を自分で決められるようになった分、日々の充実感は確実に変わりました。独立を迷っている方の参考になれば幸いです。
独立前にやっておくべき準備については、こちらの記事でまとめています。
※本記事は個人の体験談をもとにしています。稼働時間・スケジュールは案件・契約内容・現場環境によって異なります。

