「また下がった。明日はいくら減っているんだろう」——毎朝アプリを開くたびにそう思っていた時期がありました。
SEねぐです。フリーランスSE3年目・NISA歴5年。2025年のトランプショックで、NISAの評価額が最大で約80万円下落しました。一度にドカンと落ちるよりも、毎日じわじわと下がり続けて底が見えない恐怖の方が精神的にきつかった。この記事では、あの時何を考えて何をしたか——正直に書きます。

- トランプショック時の私の評価額の変動(実数値)
- 毎日下がり続けた時の正直な気持ち
- 売りたくなった瞬間と売らなかった理由
- その後の回復状況と長期積立から学んだこと
トランプショック時の評価額の変動
2025年、米国の関税政策をめぐる混乱をきっかけに世界の株式市場が大きく下落しました。私のポートフォリオはFANG+・S&P500・USテック・メガ10とほぼ米国テック株中心だったため、影響をもろに受けました。
下落前の評価額はおよそ475万円でした。それが最大で約80万円減少し、評価額が約395万円まで下落しました。含み益は163万円あったものの、その約半分が一時的に消えた計算になります。
コロナショックの時は投資額も少なく「まあ仕方ない」と比較的冷静でいられました。しかしトランプショック時は投資額が大きくなっていた分、同じ下落率でも金額のインパクトが全く違いました。「80万円」という数字は、私にとって無視できない金額でした。
毎日じわじわ下がり続けた恐怖
一番つらかったのは、下落の速度ではなく「底が見えないこと」でした。
コロナショックの時は急落から比較的早く回復しました。でもトランプショックは違いました。関税交渉の行方が不透明なまま、毎日少しずつ下がり続ける。今日は5万円減、明日は3万円減、また翌日は7万円減——「まだ下がるのか」という感覚が続きました。
毎朝アプリを開くのが怖くなりました。それでも確認してしまう。確認するたびに「売った方がいいか」という考えが頭をよぎりました。これが長期投資において一番危険な状態です。感情と判断が混ざり始める瞬間です。
投資額が増えるほど感情も揺れる——これはフリーランスエンジニア1年目の失敗談でも触れた話ですが、トランプショックで改めて身をもって実感しました。
売りたくなった瞬間と売らなかった理由
正直に言います。「一旦売って現金に戻すか」と真剣に考えた日がありました。下落が続いていた時期、含み益が急速に縮んでいくのを見て「今売れば損失は最小限で済む」という考えが浮かびました。
それでも売らなかった理由は3つです。
① コロナショックの教訓があった。あの時も同じように「売ろうか」と迷いましたが、持ち続けた結果として今の+52%という実績があります。あの経験が「売らなかった未来」を知っているという強さになっていました。
② 積立を止める理由がなかった。下落中も毎月の積立は自動で続いていました。むしろ下落局面は安く買えるタイミングです。売って現金に戻すことは、その恩恵を捨てることになります。
③ 40歳FIREという目標があった。今から10年かけて1億円を目指しているなら、今年の80万円の下落は誤差の範囲です。10年後の未来から見れば「あの時売らなくてよかった」になるはずだ——そう思うことで冷静さを保てました。
- 毎日チェックして感情を揺さぶられ続ける:確認頻度を下げることが冷静な判断を保つ
- 「今が底」と予測して動く:底は後からしかわからない。予測で動くと必ず後悔する
- 積立を止める:下落局面こそ安く買えるタイミング。止めることは機会損失になる
- SNSで悲観的な情報を集め続ける:不安を増幅させるだけ。一定期間SNSを見ない選択も有効
売りたくなった瞬間と売らなかった理由(追記)
「このまま下がり続けるなら、一旦売って現金に戻した方がいいんじゃないか」——そう思った夜が何度かありました。特に怖かったのは、毎日少しずつ下がり続けて最底値が見えないという状況でした。一気に暴落するよりも、じわじわと下がり続ける方が精神的には消耗します。「今日も下がった。明日はどこまで下がるんだろう」という不安が積み重なっていきました。
それでも売らなかった理由は、過去の暴落からの回復パターンを知っていたからです。コロナショック・リーマンショック・ITバブル崩壊——どの暴落も、長期で見れば回復しています。「今売ったら確定損失になる。持ち続ければ回復する可能性がある」という判断が、売りの衝動を抑えてくれました。また、積立を止めなかったことで下落中に安い価格で購入できた分が、回復後のリターンを押し上げてくれます。暴落時こそ「積立を止めない」ことが、長期投資の最大の武器になります。
その後の回復状況と長期積立から学んだこと
トランプショックで最大80万円下落した評価額は、その後徐々に回復しています。完全回復には至っていない時点もありましたが、積立を続けていたことで取得単価が下がり、回復局面での利益が大きくなっています。
今回のトランプショックで改めて確信したことがあります。長期積立の最大の敵は「相場」ではなく「自分の感情」だということです。
下落が続く中で毎日アプリを開き続けたことは、正直良くなかった。下落中は見る頻度を下げて、淡々と積立を続けることが正解でした。それができなかった自分を反省しつつ、売らずに持ち続けた判断だけは正しかったと思っています。
5年間でコロナショック・トランプショック・イランショックと3つの大きな下落を経験しました。そのたびに怖くなり、そのたびに売らずに持ち続けた。その積み重ねが今の+52%という実績につながっています。10年後、この判断が正しかったと確信できる日が来ると信じています。
まとめ:暴落は長期投資家にとって「テスト」だ
トランプショックを経験して改めて気づいたのは、「長期投資は知識だけでなく精神力のゲームでもある」ということです。S&P500やFANG+が長期で右肩上がりになるという理屈は理解していても、実際に評価額が80万円減っている状態で「大丈夫」と思い続けるのは簡単ではありません。コロナショック・トランプショックを経て売らずに持ち続けられたのは、過去の暴落と回復のパターンへの信頼と、「今売ったら確定損失になる」という冷静な判断があったからです。
暴落は長期投資家の覚悟を試す「テスト」だと思っています。相場が上がっている時は誰でも長期投資を続けられます。本当の意味で「長期投資家」かどうかが試されるのは、下落が続く時だけです。
今NISAを始めようとしている方へ。必ずどこかで大きな下落があります。そこで売らずに持ち続けられるかどうかが、10年後の結果を決めます。今から「下落しても売らない」と決めておくことが、最初の準備として一番大切なことかもしれません。