これから毎月恒例にするNISA運用実績レポートです。今月は資産評価額だけ見ると微増でしたが、実は入金分を除くと実質マイナスだった月でした。「増えている」という数字だけでは見えてこない部分を、できるだけ正直に公開します。
NISAを始めたばかりの方や、相場が荒れている時期に積立を続けるべきか迷っている方の参考になればと思います。

- 2026年6月時点のNISA実績(評価額・損益)
- 入金分を除いた実質の増減
- 銘柄別の状況(プラス・マイナス)
- 6月に株価へ影響した3つのニュース
2026年6月時点の資産状況(実績公開)
2026年6月30日時点での私のNISA口座(楽天証券)の状況です。
時価評価額:528万4,140円(投資元本:約347万1,690円)
評価損益:+181万1,850円(+52.2%)
口座別に見ると、旧NISA(つみたてNISA)の伸びが大きく、旧NISA口座の評価損益だけで約125万8,000円のプラスとなっています。一方、新NISA(つみたて投資枠・成長投資枠)は合計で約55万円のプラスです。投資を始めた時期が早いほど、複利の効果が大きく出ている形です。
| 銘柄 | 評価額 | 評価損益 | 損益率 |
|---|---|---|---|
| 楽天・VTI | 150万5,632円 | +76万632円 | +102.1% |
| S&P500(eMAXIS Slim) | 180万5,207円 | +67万2,207円 | +59.3% |
| 先進国株式(除く日本) | 52万6,954円 | +22万3,954円 | +73.9% |
| FANG+ | 91万5,379円 | +11万5,379円 | +14.4% |
| オルカン | 11万7,479円 | +1万7,479円 | +17.5% |
| USテック・トップ20 | 18万8,261円 | +1万8,261円 | +10.7% |
| メガ10 | 17万5,628円 | +5,628円 | +3.3% |
| 極楽湯HD(個別株) | 4万9,000円 | -1,690円 | -3.3% |
※評価額・損益率は2026年6月30日時点のものであり、将来の運用成果を保証するものではありません。投資は元本割れのリスクがあります。
入金したのに資産がほぼ増えなかった理由
今月の資産評価額の前月比は+26,605円(+0.51%)でした。数字だけ見ると「微増」ですが、実はこの中には6月の新規入金15万円が含まれています。
つまり、入金分を除いた実質の評価損益は約マイナス12万3,395円。入金して資産が増えたように見えても、中身は含み益が減っている月でした。
6月末に口座を確認したときにこの事実に気づきました。4月・5月と評価額が順調に上がり続けていたので、正直「そろそろ止まるだろうな」とは思っていました。現状維持に近い水準で着地すれば十分だと考えていたので、想定の範囲内です。
NISAの実績報告でよく見かける「資産が増えました」という数字は、積立を続けている限り入金分が必ず含まれます。本当に運用がうまくいっているかを見るには、入金額を差し引いた実質の増減を見る必要があるというのが、今月あらためて感じたポイントです。
対処としては特に何もしていません。毎月定額での積立投資なので、相場が下がろうが上がろうが淡々と続けるだけです。
銘柄別の増減で見えてきたこと
銘柄別に見ると、旧NISA勢(楽天・VTI、S&P500、先進国株式)の損益率が突出して高く、いずれも+50%を超えています。一方で比較的新しく積み立てているFANG+やUSテック・トップ20、メガ10は損益率が10%台前半〜1桁台にとどまっています。
これは銘柄の優劣というより、単純に積立を始めた時期の違いによるものです。早く始めた商品ほど複利と相場上昇の恩恵を長く受けられている、というだけの話です。
唯一マイナスなのは個別株の極楽湯HDで、評価損益は-1,690円(-3.3%)でした。インデックス投資と違って個別株は値動きが大きく、こうした増減が普通に起こります。
実はこの銘柄を保有しているのは値上がり益狙いではなく、株主優待目当てです。極楽湯は毎年必ず利用しているお店で、優待券欲しさに100株だけ購入しました。値動きはほとんど気にしておらず、優待券をもらえればそれで十分という位置づけです。NISAの中心はあくまでインデックスの積立で、個別株はこうした「実用目的」で少額だけ持っている程度です。
6月に株価へ影響した3つのニュース
保有銘柄の多くが米国系インデックスなので、6月のニュースの中でも特に影響が大きかったものを3つ整理します。
①米雇用統計ショックによるAI・半導体株急落(6/5〜8)
②イラン・イスラエル情勢の再燃と原油価格急騰(6/7〜8)
③6月FOMC、ウォーシュ新議長下でタカ派的な内容に(6/16〜17)
①米雇用統計ショックによるAI・半導体株急落
6月5日の米雇用統計の上振れを受け、FRBのタカ派化懸念とAI・半導体株への過熱感への警戒が重なり、半導体株指数が大幅に下落しました。週明けの日本株にも波及し、半導体関連株が大きく売られています。私の保有するUSテック・トップ20やFANG+のようなハイテク比率の高い銘柄は、この影響を受けやすい構成です。
②イラン・イスラエル情勢の再燃と原油価格急騰
6月8日、イスラエルがイラン国内の軍事目標を攻撃したと発表したことを受け、原油価格が急上昇しました。地政学リスクの高まりは株式市場全体のリスク回避姿勢を強める要因になります。
③6月FOMC、ウォーシュ新議長下でタカ派的な内容に
6月16〜17日に開催されたFOMCでは、新議長のもとでタカ派的な内容が示され、株安・国債利回り上昇・ドル高という反応になりました。一方で2027年以降は利下げ方向が示されたことから、半導体関連銘柄には買い戻しの動きも見られたようです。
こうした出来事が重なった結果が、今月の「入金してもほぼ増えなかった」という実績につながっていると考えられます。
来月以降どうするか
収入が不安定になりがちなフリーランスという立場上、相場が荒れた時に積立を止めたくなる気持ちもわかりますが、私は淡々と続ける方針です。理由は単純で、収入がここ数年で安定してきたからです。
独立した当初は単発の案件が中心で月によって収入の波がありましたが、現在は顧客から信頼してもらえるようになり、長期の案件に参画できるようになりました。数年単位で発注が続く見込みがある状態なので、毎月の積立額をぶれさせずに継続できています。収入の安定は、相場の変動を気にせず積立を続けるための土台になっていると感じます。
むしろ評価額が上がっていない時期こそ入金のタイミングだと捉えています。安く買えているだけなので、気にせず淡々と積み立てています。
実はこの6年間で、今回のような「資産は増えているように見えて実質減っている」月は何度も経験しています。そのときも特に何もせず積立を継続し、結果的に資産は回復しています。
※過去の値動きは将来の運用成果を保証するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
相場が荒れている時こそ淡々と積立を続けることの大切さは、過去の暴落時にも実感したことがあります。
2025年のトランプショックでNISAが大幅下落した際にどう対処したかは、別の記事で詳しく解説しています。
2026年6月は、評価額だけ見れば微増でしたが、入金分を除くと実質マイナスの月でした。それでも積立を止める判断はしていません。毎月の入金額をぶれさせず、相場が高い時も安い時も淡々と買い続ける。これが結局、長期的に資産を増やす一番シンプルな方法だと、6年間の運用を通じて感じています。
個別株の極楽湯HDのように、値上がり益ではなく実用目的で保有する銘柄があってもいいですし、収入の波があるフリーランスでも、案件の継続性が見えてくれば積立を止めずに続けられるようになります。NISAは一喜一憂するものではなく、生活の一部として淡々と続けていくものだと、あらためて感じた1ヶ月でした。
来月もまた、ありのままの実績を公開していきます。
※本記事は個人の運用実績をもとにしています。投資は元本割れのリスクがあり、将来の運用成果を保証するものではありません。
